【日本人4連覇&兄弟制覇】アマチュアスケーター世界最高峰の大会TAMPA AM2022を池田大暉が完全制覇&小野寺吟雲が準優勝

2022.11.14

 

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11月13日(現地時間)にフロリダ州・タンパで行われたアマチュアスケーターにとって最高峰のコンテストTampa AM(タンパアマ)2022で16歳の池田大暉(だいき)が優勝、2018年に優勝した兄、大亮に続いて兄弟でタンパアマ制覇を成し遂げた。
さらに12歳の小野寺吟雲(ぎんう)が準優勝、4位に山下京之助、6位に佐々木来夢、7位に山附明夢(やまづきあいむ)8位に藪下桃平、12位に佐々木音憧がそれぞれ入賞した。

池田大暉は今年、ダムナムオブザイヤー(タンパアマの予選大会となる、ダムナムシリーズを通して一番活躍したスケーターに贈られる称号)を獲得した上にタンパアマも制した事で、名実ともに2022年アマチュアスケーター最強の称号を手に入れた。

この結果により2018年の池田大亮、2019年の根附海龍(ねつけかいり)2021年の青木勇貴斗に続いて、日本勢が大会4連覇を果たした。
※ 2020年はコロナ禍の為Global Amdemicと題したオンラインでの開催。この時1位はフィリッペ・モタ、2位が池田大暉。

 

【スケートボード界の偉大なるコンテストTampa AM】

 

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アマチュアスケーターにとって世界最高峰の大会となるタンパアマは、金曜日の予備予選(ラストチャンスオープン)から挑戦する者にとっては、3日間を滑り抜かなくてはならない過酷な大会でもあり、歴代優勝者はそうそうたる顔ぶれが並ぶ。
ナイジャ・ヒューストン(2005年、この時弱冠10歳)フェリペ・グスタヴォ(2007年)ルアン・オリベイラ(2008年/2009年)ジャガー・イートン(2014年)アウレリアン・ジラウド(2015年)ダショーン・ジョーダン(2016年)グスタボ・リベイロ(2017年)池田大亮(2018年)根附海龍(2019年)青木勇貴斗(2021年)など。

タンパアマで優勝するという事は世界のスケートシーンから認められる事を意味し、世界を目指すスケーターにとって最も大事な大会の一つとなっている。

 

【アマ最強・池田大暉】

 

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Damn AM優勝者の池田は準決勝から出場。
準決勝4位で決勝へ進出すると1本目、2本目ではフルメイク(ミスなく完璧に滑りきる事)のランが出来ないまま迎えた、3本目のランで今大会1番の集中力を見せる。

以下池田、決勝3本目のラン。
・バンクトゥバンクのレールを、バックサイド270リップスライド 270アウト。
・バンクトゥバンクのレールで、バックサイドスミスグラインド。
・バンクトゥバンクをハードフリップ。
・バンクからのレールをキックフリップバックサイドリップスライド フェイキーアウト
・4段ステア(階段)横のダウンレールで、キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド。
・バンクからのレールで、キックフリップフロントサイドブラントスライド。
・4段ステアで、360ダブルキックフリップ。
・バンクからのレールで、フロントサイドブラントスライド キックフリップアウト

ランを終えた瞬間、見ている誰もが優勝か準優勝を確信し、その見事なランに会場は歓声と共にスケートボードを叩きつける音に包まれた。

 

【予選で見せた3分間ノーミスのラン!小野寺吟雲】

 

 

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準優勝の12歳、小野寺吟雲は決勝で驚愕のランを見せる。
その全てが回し技(板を空中で回転させる)でのトリック構成で紛れもなく世界トップのスキルを見せつけた。

圧巻だったのは予選ヒート41番目、3分間のジャムセッション(他のスケーターと同時に滑る)での出来事。
なんと、3分間ノーミスのパーフェクトなランを見せ94.97点を獲得。
3分間1つのミスなく滑りきること自体とてつもないが、驚きなのはほとんどがフリップなどの回し技を用いた難易度の高い技で滑りきった事だ。
決勝ではフルメイク(ミスなく滑りきる事)のランを披露する事は出来なかったが、昨年に続いて決勝に進出し類稀なるスキルを見せる姿は、近い将来間違いなくスケートボード界を席巻していくだろう。
スケートボード界の神童に今後も大注目だ。

 

【過去3大会から見る日本人スケーターの軌跡】

 

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世界への登竜門となる大会だけあって、近年日本人選手の参加が顕著に見ることが出来る。
過去3大会のタンパアマの結果を見てみると…。
2018年の予選出場者は15人、準決勝進出は6人、決勝進出は2人(池田大亮が優勝)。
2019年の予選出場者は14人、準決勝進出は4人、決勝進出は3人(根附海龍が優勝)。
2021年の予選出場者は21人、準決勝進出は10人、決勝進出は5人(青木勇貴斗が優勝)。
今年の予選出場者は18人、準決勝進出者は12人、決勝進出者は7人(池田大暉が優勝)。
決勝進出者が毎年増えている事がわかる。

 

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