コラム ホモロー 第6回:旅の話
2018.08.31
熱中症対策にこまめに水分補給したら、100パー下痢するお腹弱い選手権上位に行ける気がするボードウォークのホモローです。
あ、皆様ちなみにビールは水分補給どころか脱水症状なるんで呑み過ぎ注意です。
て、毎晩オチッコ止まらんくなるくらい呑んでる僕が言うことちゃうか……。
さて、皆様如何お過ごしで?学生の皆様は夏休み満喫しましたか?
夏休みに海や山やBBQにキッズの皆様は家族で、避暑地を求めてええとこ旅行に行けた子達もいるのではないでしょうか?
大学生の皆様はまだまだ夏休みですね。ええなぁ…どこでも行けるやん……。
て、ことで今回は”旅”についてでも書きましょうか。
スケボーの世界でも各ブランドが自社製品や所属ライダーのプロモーション、またはThrasherのKING OF THE ROARDに代表される雑誌等の企画で、様々なオモシロ旅企画を立てて国内はもとより世界狭しと旅をしています。
現在は小売店への営業や、次世代のダイヤの原石スケーターの発掘も兼ねてるぽいし、人気プロであれば次の旅の予定とケツカッチン気味で、次のコンテストへのコンディション調整の為、相当計画的に旅の計画を立てているように感じます。
スケボー業界が現在の様な大きなマーケットになる直前の90年代。
すぐ後にやって来る空前のスケートボードバブル直前の旅は、少しずつ景気が良くなってきた時だったのか、会社のお金を使いまくって暴れ回れる、無茶苦茶したる!がメインみたいな旅の映像が当時発売されていた411ビデオマガジンに沢山収録されていました。
視聴者である僕がその類の旅映像を観て「こいつら絶対畳の上では死によらんで…」と、一番ド肝を抜かれたハチャメチャ珍道中が収録されていたのがHookUpsの旅映像。
まずはこのHookUpsをご存知でない皆様にご説明差上げますと……
2年程前にエトニーズ社から大きくカタカナで”ス”とデザインされたシューズが発売されていたのを覚えてらっしゃいますでしょうか?
このシューズ、元は先程のHookUps社から独自にリリースされていたもので、オリジナルシューズが販売当時、日本ではSMAPの10枚目のアルバム発売とダブった時期で、「スて…ちょっと…」となってる人が僕の周りには多かったですが、日本語あんまわからない欧米の方には”ス”シューズが物凄い人気だったらしく、熱狂的なファンのリクエストに応えて、エトニーズ社が復刻した経緯があります。
シューズを入れる箱をご覧頂ければ一目瞭然ですが、HookUpsのブランドオーナーのジェルミ・クレインさんは超が付くほど日本のアニメ、ゲームヲタで有名なプロスケーター。
そんなジェルミ・クラインさん、デビュー当初は日本のアニメの曲や、ゲームのサントラで(ソーラン節もあった記憶もあります)自身のパートを出されていた程度で、僕らも「日本が好きなんかな?」位でした。
プロとしてキャリアを積むにつれてスケートのスキルはもちろん、だんだんと過激さを増して「何かよ~分からんけど最終爆破したれ」に。
ヨーロッパ在住だったトム・ペニーさんや、ジェフ・ローリーさんを早い段階で、それこそアメリカとHookUp(繋ぐ)した功績もあるっぽいっちゃ~ありますが、様々な映像から観る限り、このジェルミ・クレインさんは”ネジ1本飛んでるオッサン”ぽいです。会ったことないけど……。
説明はココらにしてお話を戻しましょう。
そんなネジ1本飛んでるオッサンがまだ若い頃ネジが完全に5本以上飛んで、頭ん中チューリップ満開ぽかった時、同じ穴のムジナを集めて一台の車に詰め込んで飛び出した旅の映像がコレ。
逆にコレが緻密な計画のもとで行われている旅なら、マジで引く位アホさ満開。
各地域のファン達の前で死ぬ程滑って、死ぬ程弾けた後は、寝床も飯もいらん!花火爆破するか、パイオツ触らせろ!
からの旅の最後には乗って来た車を絶対に廃車にしたるさかいな!覚えとけ!この野郎!的な、正に檻から逃げた猛獣旅。
しかもウィリー・サントスさん、ヒース・カーチャートさん、ダン・ロジャースさんは、確かこのHookUpsの正式なチームライダーだったので旅に参加するのもうなずけるのですが、当時リアルに所属していたマーク・ゴンザレスさんや、確かイーボルかトイマシーン所属だったバム・マージェラさん達はおそらくHookUpsとは、無関係だったはずなのに、妙に本気モードで滑ってる謎でカオスな旅。
もちろん21世紀になってからも全く系統や毛並みの違うブランドの合同旅
ZEROとDGKのFresh’til Deathや、
GIRLとANTI HEROの美女と野獣旅、Beauty and the Beastなどの旅動画がご覧いただけますが、旅の恥はかきすて的なシーンも多少挿入されているものの、HookUpsの旅に比べれば、まぁ〜最低限お上品に、ちゃんと計画的に旅を進行させている感じはあります。
今回ご紹介した映像以外にも、スケボー旅映像は国内外プロアマ問わず、毎日にぐらい何かしらWEB上にアップされています。
それをお店のWi-Fiパクって観てる子達もテンション上がって、「俺らも旅しようや!」となってるのを毎年この気候も良い時期はよく見かけます。
そんな子達が次に必ず取る行動が、行き先やスポットを自分の意志では決めずに、既存の旅動画にSNSやブログなどのネット情報で決めてるシーン。
もちろん安全に安価に計画的に安定して滑れる旅をする事はものすごく大切ですし、ネット回線をフルに使ってこのコラムを書いてる僕が言うのもなんですが……。
先に述べたように、大人になって仕事をして(もしくはトッププロになって)、休暇(もしくはデモ時間)も限られて、全ての行動にタイムリミットが決まってしまうと、嫌でも最短時間で最大限滑れる術を、あらかじめネット検索しておかないと旅に行けない状況になってしまいます。
スケートボードさえあれば旅が楽しくなる。
けれどそのスマートフォン、少しポッケにしまってみて下さい。
小学生と大学生では旅の範囲は大きく異なりますし、小中学生は親御さんが心配なされないように注意は必要ですが、デッキが倒れた方角に進むのもよし。
一切何も感じてないのに、「グラインドの音がアッチから聞こえる。スケートワックスの甘い香りがアッチからした!」と誘われるがまま進むのもよし。意味もなく朝から晩まで動きまくって結局ド山奥の潰れたカントリークラブの全面砂利の駐車場に辿り着いたりしてしまってもモーマンタイ。
そこで全然滑れへんかって何もオモロなかったとは決してならないで下さい。
そこを工夫して旅をオモロするのはあなた達です。HookUpsがそうであったように、花火片手にパイオツ探してダウンヒルしたったら良いと僕は思います。
今回は映像を通してスケボー旅のお話をお伝えさせて頂きましたが、スケートボード、旅、この2つだけで、Googleマップなんか無しでも強烈に楽しめる事を僕が保証します。
上手い人がいるからと、普段は行くのビビってるスポットでも、1駅向こうでも、となり街でも、他府県でも海外でも、旅の大小は問いません。
コレを読んでるあなたもデッキ片手に友達を誘って“安全”に旅を楽しんでみて下さい!
やっとこのコラムを書き終えたと思ってた矢先……
WKNDからこんな映像がアップされました。
ご覧頂ければわかりますが、僕が子供の頃衝撃を受けた同時期に、WKNDの皆さんもFookUpsのアホ旅に衝撃を受けてたのか?
すぐ炎上するこんな世の中なんで、多少大人しくはなってますがアホ旅を真似てました。
なんなら本物の旅の方にも参加してたウィーリー・サントスさんまで友情出演しています。
あまりにも同じタイミングで似たような事書いててビビったので、あわせて載せておきますので是非ご覧下さいませ。
僕も旅に出たいのは山々ですが、1人で駄菓子屋をきりもりしていると行けません。
てことで、とりあえず近所の御旅飯店にギョーザとルービーでもシバきにいきます。
ほな お~きに