ストリートリーグ堀米雄斗・白井空良がワンツーフィニッシュ!女子は織田夢海が2位
2022.07.18
日本時間7月18日にアメリカ、フロリダ州ジャクソンビルで行われた、世界最高峰のスケートボードコンテスト、ストリートリーグ(SLS)で、堀米雄斗が優勝。
6月のSLS予選大会で優勝し、今大会への切符を掴んだ白井空良が、キャバレリアルバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトでこの日1番のハイスコアとなる9.6点を記録するなどし、2位の好成績を収め、日本人によるワンツーフィニッシュを飾った。
女子はキックフリップフロントサイドフィーブルグラインドを決め、女子で唯一の9点台を出した織田夢海が2位に輝いた。
【SLSのルールと今後の予定】
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・ストリートリーグは45秒間自由にコース内を滑走する“ライン”を2本と、一発技のシングルトリックを4本行い、上位4名がさらに2本のシングルトリックを行うスーパーファイナルに進む。
・ラインのトップスコアとシングルトリック上位2本の合計得点で順位が争われる(1トライにつき10点満点で採点)。
※9点台の得点はナインクラブと呼ばれ、賞賛される。
・今大会がSLSツアー初戦となり、残りは3戦を予定。
シアトル大会8月13日~14日、ラスベガス大会10月8日~9日、スーパークラウン(世界選手権)リオデジャネイロ大会11月5日~6日。
※7月18日現在
【スーパールーキー・白井空良】
(YouTube:https://youtu.be/DIKbbvwTnws)
男子は先月6日に行われたSLSに出場する為の予選大会で、シングルトリック6本中、4本で9点台を叩き出し(残りの2本はミスなのでメイクしたトリック全てが9点台)、今大会への出場権を決めた、白井空良が見事2位に。
以下白井が6月のSLSツアー予選のシングルトリックで見せた技。
1本目:キャバレリアルバックサイドテールスライドビッグスピンアウト(9.5点)
2本目:バックサイド180スイッチフロントサイドKグラインド(9.1点)
3本目:キャバレリアルシュガーケーングラインド(9.8点)
5本目:フロントサイド180スイッチバックサイドスミスグラインド(9.3点)
満を持して今大会に臨んだ白井は、決勝2本目のラインで9.2点を出し、首位でシングルトリックに挑む。
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白井空良/キャバレリアルバックサイドテールスライドビッグスピンアウト
以下、白井のシングルトリック[]はセクション名。
1本目[ハンドレール]キャバレリアルバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを決め、この日最高得点となる9.6点。
これには思わず、ナイジャ・ヒューストンからも信じられないという驚きの表情を見せた。
2本目[ハンドレール]バックサイド180スイッチフロントサイドK(クルックド)グラインドを決め9.0点。
その後は、3本目〜6本目までをハンドレールでキャバレリアルシュガーケーングラインドを狙うも全てミス。
SLS予選大会で見せたキャバレリアルシュガーケーングラインドは9.8点を獲得していただけに、最終的に9.4点を獲得すれば優勝という今大会の展開は本人も悔しさが残っただろう。
しかし、常人離れしたアクロバティックなトリックの数々は見るものを確実に魅了した。
【大接戦を制する精神力・堀米雄斗】
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堀米雄斗/ノーリーバックサイド180スイッチフロントサイドスミスグラインド
ライン2本目で見事9.1点を獲得し、1位の白井とは0.1点差ながらも、他にも9.1点を獲得したグスタボ・リベイロ、ナイジャ・ヒューストンと同率2位が3人並ぶ四つ巴の状態でシングルトリックに挑む。
以下、堀米のシングルトリック[]はセクション名。
1本目[ハンドレール]スイッチ360フリップ フロントサイドリップスライドを決め9.5点。
2本目ミス。
3本目[ハンドレール]ノーリーバックサイド180スイッチフロントサイドスミスグラインドを決め9.5点。
4本目〜6本目ミス。
見事にシングルトリックで9.5点を2本叩き出した堀米が大接戦を制し、SLSツアー初戦を勝利で飾った。
【SLS女子史上最高のスコア!織田夢海】
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織田夢海/キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド
ラインで6.2点を獲得した織田は決勝8人中、7位でシングルトリックに臨むが、ここから驚異的な追い上げを見せる。
シングルトリック1本目をミスしてしまうも、2本目ではハンドレールでバックサイドオーバーK(クルックド)グラインドを決め7.1点を獲得。
3本目はミス。
4本目ではハンドレールでキックフリップフロントサイドボードスライドを決め、7.4点を獲得。
2位で迎えたスーパーファイナルでのシングルトリック5本目、ハンドレールでキックフリップフロントサイドフィーブルグラインドを決め、女子ではこの日最高得点となる9.4点(SLS女子史上最高)を叩き出し首位に。
その後は昨年のSLSチャンピオン、パメラ・ロザがトランスファーからのバックサイドリップスライドで逆転を狙うも失敗。
最終滑走者である、ブラジルのライッサ・レアウがラストトリックでヒールフリップフロントサイドボードスライドを土壇場で決め、逆転優勝を許してしまったが、織田は女子で唯一の9点台を出し、世界に衝撃的な印象を残して堂々たる2位に輝いた。
【新ルールに戸惑うも…不屈の女王パメラ・ロザ】
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女子決勝のシングルトリック1本目でちょっとした騒動が起きた。
2021年スーパークラウン女王のパメラ・ロザがギャップ越えのフロントサイドリップスライドをクリーンメイクしたにも関わらず、採点は0点。
実は昨年から施行されたSLSの新ルールにより、スケーターはラインで行ったトリックを同じ場所で繰り返してはいけないというルールになっていたのだそうだ。
参照:URL
https://www.uol.com.br/esporte/colunas/paulo-anshowinhas/2022/07/17/rayssa-leal-vence-disputa-com-japonesas-na-street-league-na-ultima-manobra.htm
パメラは審判に抗議するも受け入れられず、大事なシングルトリック1本目を逃してしまう結果になった。しかしその後はしっかり立て直し、3位に入賞するあたりに彼女の精神力の強さが伺える。
スケートボードは大会によって、細かくルールが変わる。
東京五輪では、当時のストリートリーグのルールが採用されたが、パリ五輪ではルールがさらに変わり、今回のストリートリーグもルールが変わっている。
様々な世界大会を転戦するトップスケーターにとっては、大会毎のルールを一つ一つ把握していく事も今後課題になってくるのかもしれない。
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