INTERVIEW:小島優斗 どれだけ上手くても繋がらないと意味ない

2018.05.25

人一倍強いブランドへのこだわりと尊敬。そしてシンプルな考えと、それを実際に行う行動力。海外と日本の垣根を越えて活動する小島優斗ならではスケートボードを語ってもらった。

 

ー 現在スポンサードされてるブランドの紹介お願いします。

 

SK8MAFIA、Grizzly griptape、Diamond supply co. 、es skateboarding、Crupie wheel、Andale bearing、SKATE SAUCE、Ashbury eyewear、Howl supply、Rastaclat、ムラサキスポーツ。

SK8MAFIAは、昔よく『SK8MAFIA stuardays』っていう動画が大好きでずっと観てたんすけど、向こうに引っ越した時、はじめて見たのがKellen Jamesでしたね(笑)。形もめっちゃ良くて乗りやすいっすね。

ウィールはCRUPIE。細くて硬いんですけど、少しグリッピーだから滑りすぎない。パンクもしないし軽いからめっちゃ乗りやすい。アパレルも結構よくて、バンブー素材のサラサラしたシャツとか出してるんすけど、日本にめっちゃ合ってると思う。それとGrizzlyも最高。

 

 

ー Grizzlyからシグネチャーモデルを出した経緯を教えてもらえますか?

 

Grizzlyのジェフっていう日系のセールスがいるんですけど、2年前に日本に来た時にせっかくだから何か出したいねって言ってて。2人で日本だから桜がいいかなぁーとかアイデア出し合ってね。そこからジェフが帰った後、代理店の人と出しませんかって流れになったんですよ。流石に季節モノのデザインだからリリースのタイミングもあって、何気に2年越しなんですよね(笑)。デッキテープが2種類と、アパレルが3種類出てます。

 

ー Grizzly人気ですよね。そんな人気ブランドから自分のシグネチャーが出るってどんな気分ですか?

 

ありがたいですね。ショップで俺のことを知らないキッズが「コレがいい!」って選んでくれた時とか(笑)。もともとGrizzlyって、Torey Pudwill(トリー・パッドウィル)の「Hallelujah」のパートが出た時にサプライズではじめたブランドなんです。プライベートで飲んだり、スケートしたりしてた仲間でやってたことなんで、関われているのが嬉しいですね。

あの時に自分がLAにいたからこそ、そのブランドの一部になれたってのが大きいです。どんなに上手くても、ブランドから声がかかるなんてことはないから、まず繋がることが大事で。スケートビデオ見てて、あのライダーと滑りたい、話したい。じゃ、アメリカ行こうみたいな。簡単な話でした。

GrizzlyはDiamondからの流れがあるんですけど、俺の世代からするとDiamondってすべてが超カッコよくて。俺もライダーなりたいと思って、Diamondの人たちと一緒にスケートしたり、プライベートでも飲みに行ったり。連絡先聞いて、1人で会社行ったり、服欲しいとか言ってね(笑)。Grizzlyをつくった当時のDiamondのチームマネージャーにもアピールして。鬼攻めですよね(笑)。

今の子たちは自分からアピールすることが少ないような気がするね。上手いヤツも、応援したいヤツもいっぱいいるけど、黙ってちゃ何もできない。上手いだけのヤツなんて、世界中にゴロゴロいるから。

じゃあどうするか。自分から行くしかない。熱意が伝われば、ブランドも「あ、コイツ本当にうちのブランド好きなんだな」ってなる。結局、ほとんどのブランドがアメリカにあって、自分みたいなスケートバカが集まってくる。簡単な話です。

 

 

ー すごいシンプルな考え方ですね。

 

そうですね、めっちゃ簡単(笑)。けどまぁ今から思うと、普通じゃないなって思うこともありますけどね(笑)。最近は、自分が橋渡しみたいなことできたらなって思ってて、やる気あるヤツいたら応援したいっていうか。

 

ー やる気あって、困ってるヤツは俺に連絡してこいみたいな?

 

ですね。(笑) 先を見てる子たちのサポートができたらなって。日本だけに留まってたら何もできないからね。今の時代、一軒家買ったり、お母さんに車買うなんてことも難しいでしょ。とにかく行った方がいい。日本から出ろ、ってね。どれだけ上手くても繋がらないと意味ないから。

 

ー ビデオパートつくってインスタとか個人で出すのと、メディアやブランドから出すのでは重みが違う?

もちろんインスタでビデオをどんどん出すのも大切だけど、メディアで映像出すことはもっと価値がある。そのためにはスポンサーに付いてもらわないとブランドからは出せないし、そもそもスポンサーミービデオをつくる必要がある。最近まったく聞かないけど、ブランドからもライダーにパートがあるならその映像のURLを送れって必ず言われますからね。俺もアメリカ行った時、自分で編集した映像をDVDにして渡してました。

もともと俺、スケートショップも、パークもない愛知県の木曽川ってところで育ったんすけど、もう滑るってなったら名古屋行くしかない。その時、ちょうど湘南のCHATTYクルーが来てて、撮ってもらいたいっていう気持ちだけで通ってましたね。行かなきゃいけないって思ってた。だから、海外もその延長線上なんですよね。

ちょっとだけ大学に行っててカナダにも留学してたんすけど、帰ってきてから自分のやりたいことは何かって考えて、大学やめてアメリカに行ったんです。

 

 

ー 今の子たちに一言。

 

スケートボードがあれば、英語話せなくてもなんとかなる。言葉が話せないからなんて、ただの言い訳っす。スケボーバカであれば、まわりのスケーターが助けてくれる。だからもっと繋がってほしい。でも、とりあえずスケートを大好きであることだけは忘れないように!

 

 

小島 優斗(1986年9月17生まれ)

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