【進化し続けるノーリートリックに注目】ストリートリーグ・シアトルで堀米雄斗が連勝!西矢椛が3位
2022.08.16
8月15日(現地時間14日)にワシントン州シアトルで行われた、世界最高峰のスケートボードコンテスト、ストリートリーグ(SLS)で、堀米雄斗が優勝し、前回のジャクソンビル大会に続いて連勝、SLS通算では6度目の優勝を果たした。
前回大会準優勝の白井空良は8位に入賞。
SLS通算23回の優勝を誇るナイジャ・ヒューストンは大会直前に本人のインスタグラムで膝前十字靭帯損傷を報告し、今大会を欠場している。
女子は西矢椛が3位で見事表彰台に。前回大会準優勝の織田夢海は12段のハバ(階段横のレッジ)でフリップバックサイド50-50などを決め4位、中山楓奈が7位に入賞した。
優勝はライッサ・レアウ。ライッサはシングルトリック2本目終了時点では8位だったが、3本目以降から巻き返し、ラストトリックで見事逆転優勝を飾った。
【SLSのルールとセクションの特徴&今後の予定】
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・ストリートリーグは45秒間自由にコース内を滑走する“ライン”を2本と、一発技のシングルトリックを4本行い、上位4名がさらに2本のシングルトリックを行うスーパーファイナルに進む。
・最終的にラインのトップスコアとシングルトリック上位2本の合計得点で順位が争われる(1トライにつき10点満点で採点)。
・9点台の得点はナインクラブと呼ばれ、賞賛される。
これまでは高得点が出るセクションがある程度限られていたが、今大会は12段ステア横のハバだけでなく、ギャップtoハバ、超ロングレール、ギャップtoレールなど、高得点が出る難易度の高いセクションが数カ所あり、よりトリック選択の幅が広がるコース設計となっており、スケーター同士による駆け引きも見ている者にとっては面白いコースだった。
・SLS初戦(ジャクソンビル大会)は堀米雄斗が優勝、白井空良が2位。女子は織田夢海が2位、西矢椛が4位、西村碧莉が8位にそれぞれ入賞している。
残りは2戦を予定しており、ラスベガス大会が10月8日~9日。
スーパークラウン(世界選手権)がリオデジャネイロ(11月5日~6日)で予定されている。
※8月15日現在
【ノーリートリックの進化が止まらない/堀米雄斗】
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堀米雄斗/ノーリーバックサイドビッグスピンテールスライド
堀米はライン1本目で9.0点を獲得し、1位のヴィンセント・ミルウに僅か0.2点差の2位でシングルトリックに臨む
以下、堀米のシングルトリック[]はセクション名。
1本目[12段ハバ]ノーリーバックサイド270ノーズスライドを決め9.5点。
2本目[12段ハバ]ノーリーバックサイドビッグスピン テールスライドをミス。
3本目[12段ハバ]ノーリーバックサイドビッグスピンテールスライドを決め9.1点。
4本目[12段ハバ]ノーリーヒールフリップバックサイドノーズスライド ビッグスピンアウトを狙うがミス。
5本目[12段ハバ]再度ノーリーヒールフリップバックサイドノーズスライドビッグスピンアウトを狙うがミス。
6本目[12段ハバ]続けてノーリーヒールフリップバックサイドノーズスライドビッグスピンアウトを狙うがミス。
シングルトリック5本目でフランスのヴィンセント・ミルウがハバでポップショービットバックサイドスミスグラインドを決め、9.3点を獲得し堀米に0.1ポイント差に迫るが6本目のラストトリックを外し、堀米の6本目を待たずに優勝が確定した。
今大会の結果を交えたSLSツアーランキング得点は堀米が200点で、シーズンランキング1位。白井空良がSLSツアーランキング得点153点で、シーズンランキング3位につけている。
【カナダの英雄36歳!/ライアン・ディセンゾ】
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ライアン・ディセンゾ/キックフリップフロントサイドノーズブラントスライド
今大会のファイナリスト最年長は、カナダの英雄ライアン・ディセンゾ36歳!
ライアン以外は全員20代という中、30代後半ながら今なお進化し続ける姿に感動。
0.1点差で惜しくも表彰台を逃したが、7月に行われたパリ五輪予選ローマ大会でも見事決勝に残り7位入賞を果たしており、今大会でもシングルトリックではギャップtoハバでキックフリップフロントサイドノーズブラントスライド(9.3点)など圧倒的な存在感を見せた。
【自然体&スムース=スタイリッシュ/西矢椛】
西矢椛/フロントサイドフィーブルグラインド
現地の実況が「so natural so stylish」と解説する通りの華麗なスケートスタイルで、ライン1本目、5.1点を獲得した西矢は4位でシングルトリックに臨む。
以下、西矢のシングルトリック[]はセクション名。
1本目[ギャップtoレール]フロントサイドリップスライドを決め7.6点。
2本目[12段ハバ]バックサイドスミスグラインドを決め7.1点。
3本目[ギャップtoレール]フロントサイドフィーブルグラインドをミス。
4本目[ギャップtoレール]フロントサイドフィーグルグラインドを決め8.3点。
5本目[12段ハバ]サラダグライドを決めるも、6.0点
・サラダグラインドは80年代にプロスケーター、エリック・ドレッセンが考案した技で後ろのトラック(車軸)をフロントサイド側に斜めにかけて滑る技。一見完璧にメイクしたように見えたが、ジャッジには斜めの角度が足りないと見なされたのか、点数が伸びなかった。
6本目[12段ハバ]フロントサイド5-0グラインドからショービットアウトを狙うもミス。
今大会の結果により、西矢はSLSツアーランキング得点163点で、SLSシーズン順位4位に。SLSシーズン順位3位は168点で織田夢海、2位はパメラ・ロザ、1位はライッサ・レアウとなっている。
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