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  • 2019.01.28

INTERVIEW:池田大亮、夢の舞台へ。 コンペティターとしての在り方

今シーズンのスケートシーンにおいて最もエキサイティングしたトピックといえば、10代スケーター達のコンテストでの活躍を挙げる人は多いのではないだろうか。もちろん堀米雄斗のStreet League 3連勝や西村碧莉のSuper Crown制覇は快挙ではあるが、彼ら以上に多くのコンテストに出場し、最も多くの優勝を飾ったライダーと言えば池田大亮だ。国内外含め20もの大会に出場し、AJSAなどの国内戦はもちろん、FISEやMystic Cup、そしてTampa AMの優勝に加え、来シーズンSLSツアー参戦権の獲得と、キャリアハイの成績と活動量になった2018年シーズンの彼。このインタビューではその成績の裏に隠されたスケートボードに対する意識と取り組みの変化について深く掘り下げていきたい。

 

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韓国で開催された昨年のASIAN OPENにて。パーフェクトなF/Sキックフリップ

スキルではないメンタルの部分でかなり成長したと思います。

ー 2018年シーズンは大亮にとってどんな一年だった?

 

今までで一番コンテストに出場したシーズンでしたね。シーズン序盤はDamn AMが開催される都市を、アメリカだけじゃなくヨーロッパもずっと一人で回ったりしていました。数えたら最近のSLSを含めて全部で20戦出ていたんですけど、日本は5~6戦くらいであとは全て海外でしたね。そんな環境だったので友達もたくさんできましたよ。これは日本もそうなんですけど、海外も基本的に出てくるライダーはだいたい同じなんです。だから何度も出場していると会場でも声をかけてくれるようになるので、以前よりもほぐれた緊張感で臨めるようになりました。海外の雰囲気に馴染めたのが大きかったと思います。

 

ー そうやって下地を作ってきたことが、Tampa AMの優勝や来シーズンのSLSのツアー参戦権獲得に繋がった?

 

それはあると思います。数年前に初めてTampa AMに出た時は出場ライダーは誰も知らなくて、唯一知っているのが同じ日本人の雄斗(堀米)だけという状況だったので、その場に雰囲気に飲まれちゃってめちゃくちゃ緊張したし、とても怖かったのは今でもはっきりと覚えています。でも、今は周りの外国人のスケーターとも仲良くなってとてもやりやすくなりました。スキルではないメンタルの部分でかなり成長したと思います。やっぱりTampaやSLSはメンタルもタフじゃないとキツいですね。

ランニングやジムでのトレーニングで体力に余裕が出てきた

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基礎体力の向上のため、近所の土手をランニング。

 

ー 地道な努力を積み重ねた結果だね。本当におめでとう。それでも今シーズンは2017年シーズンと比べても飛躍的に結果がついてきた一年だったと思うんだけど、その要因は何だと思う?

 

去年で18歳になったのもあってジムに通うようになったんですけど、それが大きいかなって思ってます。コンテストは1分間や45秒のランとか、3分間のジャムが多いので、以前から体力は必要だと思っていました。だから朝はランニングをしたりジムで体力や筋力をつけるトレーニングをして、午後にスケートするっていう生活リズムにしたんですけど、そうしたらコンテスト中のルーティーン終盤でも息切れしなくなりました。体力に余裕が出てきたのを実感しています。そうなると普段の練習でもより集中力が持続するようになったので、感覚的にはすごく良いものをつかめていると思います。

 

ー 身体を鍛えるにあたって誰かトレーナーとかはいるの?

 

特にいないですね。でも整骨院には中学生の頃から通っていて、糀谷にあるはぎなか整骨院というところに行ってます。そこはスポーツ関係にも強くて自分のことを応援してくれているんですけど、ケガをした時はもちろん海外から帰ってきた時なんかも必ず足を運んでケアしてもらっています。最近も年末にSFに行った時に足首を捻っちゃったんですけど、あっという間によくなりました。やるとやらないでは全然違うと思います。

それに実際にジムに通うようになったのも、ここの先生が中学生の頃と比べたら身体もだいぶ成長したし、もうトレーニングしても良い筋肉になってるよって言ってくれたからなんですよね。それに鍛えることでケガもしにくくなると思ったらから始めました。

 

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整骨院で足をケアする大亮。院内には彼のサイン色紙が飾られている。

 

ー いい心がけだよね。実際に結果もついてきた訳だし。

 

はい。それとジムに通うようになったのにはもう一つ理由があって、きちんとした生活リズムを作りたかったんですよ。朝早く起きると気持ちに余裕ができて、より時間を有効に使えるようになるから、そこにランニングやジムを入れることでバランスの良い生活になると思いました。パッと起きて外に出ると朝日がすごく気持ちいいので、そういうことが楽しみだったりもしますね。まあ目覚める瞬間はもっと寝てたいって思う時ばかりですけど(笑)。

 

ー まだ若いのに立派だよね。スケーターでそこまでしてる人ってなかなかいないんじゃない!?

 

まあ中にはいるとは思いますがあまり聞かないですかね。実際に慧野巨(池)や雄斗(堀米)も朝は弱いですし(笑)。

でも彼らだけじゃなく他のスケーターもそういうことをやればもっと伸びるんじゃないですかね。センスは抜群だしやってるトリックも半端じゃないのに、体力がないのかメンタルが弱いのか、練習ではメイクしても肝心な本番でミスしちゃって、アレッ!? みたいな感じで皆にいろいろいじられたり、国内では強くても海外に行くと環境の変化なのか、ケガをしがちで実力を発揮しきれなかったり。逆に海外では活き活きしてるのに国内ではなぜか勝てなかったりとか、いろいろなライダーの姿を見ていると、メンタルや集中力をコントロールしてコンテストへ自分をどう持っていくのかはスキル以上に大切なことなのかなとも思います。

 

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昨年のH.L.N.A Cupより。F/Sキックフリップ ステイルフィッシュ

決勝まで270フリップインのボードスライドは一切やらずにとっておいた

ー なるほどね。じゃあメンタルやトレーニング以外にコンテストで勝つために取り組んでることって何がある? 練習方法とか。

 

これは他の人も同じ部分はあると思うんですけど、自分の場合は出場するコンテストのパークが決まったら、まずは家の近くにある会場のレイアウトに近いパークで練習して、本当にこのセクションでこのトリックはできるのかとか、いろいろなパターンを試しながら最もスムーズな流れを見つけてルーティーンを決めるところからやっています。それでコンテストの週になったら実際に会場で滑って、ルーティーンを確定させたらあとはそれを繰り返し反復練習をして感覚を身体に叩き込ませています。

なのでシーズン中はどうしてもできるトリックをその会場のセクションのクセに合わせていく練習がメインになってきますね。新しいトリックを練習するのはオフシーズンが多いです。それと今シーズンは特に海外に行くことが多かったので、日本に帰ってきた時は次のコンテストに向けたトリックの調整、復習期間という感覚でずっとやっていました。

 

ー そういう徹底した取り組みが結果に繋がっているんだろうね。ただスケートボードはフィギュアスケートみたいにトリックごとに点数が決まっているわけではないんだけど、その点でジャッジを意識した滑りをしようとか考えたことはないの?

 

自分の場合はジャッジの人達の顔ぶれを見て好みのトリックを出すということはしません。それよりも海外のコンテストだと予選や準決勝ではキラートリックを温存して、決勝でとんでもないトリックをいきなり出して乗っちゃう人とかがいるんです。自分はそういうのを実際に見てきたし、それで優勝をさらわれたっていう経験もしてきました。

だからTampa AMでは自分もそういうことをした方がインパクトも与えられるし印象点とかも上がるのかなって思って、決勝まで270フリップインのボードスライドは一切やらずにとっておいたんですよ。ただTampa AMはそれでセミファイナルが楽に通過できるほど簡単なものじゃないこともわかっていたので、決まるまでは本当にドキドキでした。実際に準決勝の通過はギリギリのスコアでだったので。

 

ー あの優勝の裏にはそんなストーリーがあったんだね。

 

はい。それとTAMPA AMの時は他にもう一人めちゃくちゃヤバいヤツがいて、準決勝で91点くらい出してたんですよ。でも彼はそこでトリックを出し切っちゃったんですよね。だからココで俺が270フリップインのボードスライドをメイクすれば越えられるんじゃないか、とにかくもうこれ以上は出てこないから絶対に俺はイケる!! って思い込ませて神経を研ぎ澄ませていました。そうしたら1本目で92点っていう高いスコアが出たので、それで皆にプレッシャーを与えることもできたんじゃないかなって思っています。

この時は自分のランの前にも90点っていうかなりいいスコアが出たんですけど、自分はそれに気づいていながらも無感情になれたというか、そっちには全く関心がいかなかったんです。とにかく270フリップインのボードスライドをメイクするんだってことしか頭になかったんですよね。今思うとそうやってメンタルをいい方向に持っていけたのが勝因だったのかなって思ってます。実は自分はコンテスト会場に着いて皆の滑りを見た時に、あっ、これ勝てないなって思っちゃうと本当に気分が落ちて練習でさえもあまりできなくなってしまうことがあるので、その壁を乗り越えられたことも大きな収穫ですね。

 

昨年のTAMPA AMの決勝。本人の話を聞いてから見るとまた別の視点で捉えることができる

 

ー しかもそこで優勝できたから今回のSLSのスーパークラウンに出ることができたんだよね!? 通常であれば去年の全日本選手権で結果を出す方が出場の難易度は低いと思うんだけど?

 

そうなんですよ。全日本選手権はちょうどフランスでFISEのコンテストと被っちゃって……。その時はオリンピックまでまだ2年あるし、日本よりも海外の大会に出て結果を残した方がいいんじゃないかって言われたのもあってFISEに出ました。でも、スーパークラウンに出れるなら全日本選手権に出てた方が良かったんじゃないかと言う声も聞こえてきて、自分の決断に疑心暗鬼になっていた時期もありましたね。

 

ー でも最終的には出ることが出来たし、FISEでも優勝できたからよかったよね。

 

はい。今思うと一番良かったのかなと思います。なぜかと言うと、今回のリオのSLSグローバルオープン予選を見ているとTampa AMを勝っている人や、DAMN AM OF THE YEARを獲ってる人の方が、ジャッジはよりしっかりと見てくれるというか、点数の付き方が良い傾向にあるなと感じたんですよね。

実際にグローバルオープン予選の時は3分間を2人で滑るジャムセッションだったんですけど、出てるライダーはだいたい過去にTampa AMとかDAMN AM、FISEで会ってる人達で、やるトリックもおおよそ見えていたから、まずは初めてのSLSだし自分のトリックがどれくらい点数になるのか試しながら滑ってたんです。そうしたら思ったよりも

点数が高くて。

正直そこはTampa AM優勝の実績があったのかなと思いました。もちろん名がない人でもブッチギリにヤバいトリックをメイクをすれば違うと思いますけど、もし同じトリックや難易度だった場合は、結果を残して名前が売れている人の方が点数は高いのかなと思いましたね。それは今回の自分がそうだったように、名前が売れてる人はその次を見越してキラートリックを残しておくことが多いので、ジャッジングにはその期待値も反映されているのかな!? と思いましたね。

 

ー それは世界で認められた証拠だよね。今までの地道な海外での活動が実を結んだというか。

 

はい。ただそれも予選までの話ですよ。クォーターファイナルに上がると、SLSのルールになるし今度はルアン・オリベイラやアイショッド・ウェア、トレバー・コールデンとかそうそうたる顔ぶれに出てくるので、そんなことは気にしていられないと言うか、とにかくいい滑りをすることしか考えられなかったです。結果的にはそこを11位で通過して2019年シーズンのSLSツアーの参戦権は勝ち取ることができたのは本当に良かったですね。

でもセミファイナルからは今回優勝したナイジャ・ヒューストンも出てきて、正直に言って壁の高さを感じました。30人のうちファイナルに出れるのはたったの4人だったので、もともと狭き門ではあったんですが最終的には16位でした。

 

ー どんなところに壁の高さを感じたの?

 

トリックの引き出しをもっと増やさないとなと思いました。ナイジャ・ヒューストンが優勝したのは皆知ってると思うんですけど、彼は隠し技が本当に多かったんですよ。ベストトリックで9クラブを出したモヒカンでのキックフリップB/Sテールスライドも、トレフリップ F/Sリップスライドも練習では全くやってなかったですからね。実はあの時、その直前にケルビン・ホフラーがキックフリップ B/S Kグラインドを完璧にメイクして9クラブを出したんです。その点数の高さを見て高得点が出るセクションとトリックはこれだと思ったんでしょうね。ファイナルの優勝がかかったあの場面で、一回も練習していないトリックなのにぶっつけ本番で出してきて、しかもワンメイクしちゃうところは流石だなと思いましたし、だからこそ余計に点数も高かったのかなと思いました。

それに彼に関してはラインの時もどんなトリックを入れてもスピードが全く落ちなくてスムーズなんですよ。今回のパークはセクションがギュッと詰まった設計だったので、余計にそう感じました。技数と完成度はもっともっと上げる必要がありますね。

 

ー それはあの場で滑れたからこそわかることだよね。あとSLSとかTampaとか海外のコンテストってオーディエンスも見方がわかってるというか、めちゃくちゃ盛り上げてくれるからナイジャ・ヒューストンもモチベーションも上がってメイクできたってのもあるんじゃないかな!?

 

はい、本当にいい経験になったのて今後に活かさなきゃいけないなと思いました。それと盛り上がりは確かに日本と海外は全然違いますね。そこは国民性なのかもしれないですけど、日本だといくらすごいトリックをメイクしたりラインが続いても静かなのに、アメリカやヨーロッパだとめちゃくちゃ盛り上がるんです。コンテストによってはパークの中まで勝手に人が入ってきちゃうくらい。でも滑ってる方はそれくらいの方が間違いなくテンションは上がります。Tampa AMではそのおかげで2本目のラストで270フリップインのボードスライドからの270アウトをワンメイクできたし、チェコのMystic CupではR to バンクでマックツイストもメイクできました。去年のMystuc Cupランは、今までに出場した多くのコンテストの中でもナンバー1のラインが組めたと思ってます。

 

本人が今までのコンテストランでNo.1だと語る昨年のMystic Cup

 

ー マックツイストって言ったら、今や大亮のシグネチャートリックのひとつになってるよね。

 

はい。マックツイストは点数が取れるのもあるのかもしれないですけど、それ以上に思い入れが強いトリックですね。だってR to バンクでああいう軸ズレのトリックは、普通なら皆やらないじゃないですか!? でも自分は記憶もない2~3歳頃からスケートボード以外にスノーボードもやっていて、その頃はそんな固定概念みたいなものもないから、スノーボードの感覚の延長線上でやったらできるんじゃないかなって思ってやったらできちゃったんです。

初めてできた時もはっきり覚えていて、きっかけは2012年に新横浜で開催されたElementのMAKE IT COUNTですね。その時はできなくてめちゃくちゃ悔しい思いをして泣いてたんですけど、その分”絶対に乗ってやる!”って思って、次の日も新横浜に行ったらできたんですよ。あの時の嬉しさは忘れられないですね。もう7年近く前の話ですけど。

 

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2012年当時の貴重なライディングカット。ご覧のようにマックツイストをパーフェクトメイク。

今後は日本のストリートで撮影はできないなと思った

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オリンピック競技に正式決定した際に参加した記者会見より

 

ー クウォーターでもR to バンクでもできるし、対応できるセクションの幅広さなら世界を見ても大亮がNo.1かもね。ところで最近の大亮を見ていると以前よりもかなりコンテストに比重を置いていると思うんだけど、やっぱりそれはオリンピックが関係しているのかな?

 

そうですね。自分はスケートボードが東京オリンピックの正式種目に決まってから考え方がかなり変わりました。

その正式決定の記者会見にもライダー代表で出席させてもらったんですけど、そこから今までに会ったこともないような人とも接するようになって、今後は日本のストリートで撮影はできないなと思ったんです。去年も渋谷で滑ってる人達が迷惑だとニュースに取り上げられていましたけど、その事例なんかは象徴的な出来事ですよね。

ただ撮影をすることをやめたわけではありません。海外に行った時はコンテストの合間に自分のフッテージを撮りに行くこともあります。アメリカで建隼(浦野)のスポンサーのDream Cityの人の家に泊まっていた時はけっこう撮影に行ってたし、撮りたいスポットもトリックもあります。それにコンテストで活躍しているライダーも自分のパートは撮影してますし。

でも、今はコンテストに出なければオリンピックにも出れないという状況なので、コンテストの方に力を入れているというのは確かです。オリンピックが終わって一区切りつくまでは、この動き方は変わらないですね。

 

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コンテストに注力して結果を出し続けたことで、現在ではこのように一般メディアから囲み取材を受けるまでに成長した

 

ー 昔から見てきたけど、大亮が一番オリンピックを見据えた動きをしているよね。じゃあ自分がコンテストに出場する上で意識しているライダーや注目しているライダーっている?

 

注目しているっていう部分だとクリス・ジョスリンですかね。今回のSLSでも5本のベストトリックの時に飛び出しバンクでいきなり一発目でノーリーインワードヒールのリバートをメイクしたのには本当にビックリしました。あと結局メイクはできなかったですけど、ノーリーB/S360のヒールフリップも全部乗りにいってたし。あれメイクしてたらどれくらいの点数になったんだろうと思いましたね。

それと、今回は決勝を現地で生観戦していたので、慧野巨と大和(小鈴)と3人で実際に点数を自分でつけてみたんです。どれくらい自分の思っている点数と開きがあるのかって。そうすると同じトリックをしたのに点数の付き方が違っていたりとか、納得がいかないという言い方がいいのかわからないですけど、いろいろと考えさせられたところはありましたね。

 

ー 今後も出る訳だからね。そういう分析も重要になってくるよね。そうしたら逆になぜ雄斗(堀米)が去年SLSを3連勝できたのかも考えたりしたの?

 

考えましたね。ただ雄斗に関してはシーズン序盤の頃なら9点くらい出ていたのが、後半では8点台だったりすることが目についたのでジャッジやオーディエンスが見慣れてきて、印象点が反映された点数なのかな!? と思ってました。それは雄斗自身も感じていたみたいで、今まで通りでは勝てないから、今回のリオではベストトリックでいつもと違うトリックを出してきたんじゃないかなと思ってます。まあ結果的には振るわなかったですけど、メイク率で言うならあのメンツでもやっぱり雄斗が一番だなって思いますよ。実際に最初の45秒ランまでは2位でしたし。昔は一緒にいろいろなコンテストに出ていたし、ルーティーンを見るとやっぱり慣れてるなって。そういう姿を見るとやっぱりAJSAとか国内のコンテストは出ていて良かったなって思いますよね。それと同時に自分も今シーズンは彼と同じ世界の舞台で戦うので、どうしても意識してしまう存在ですよね。だから勝てるように自ずとコンテストでポイントが高かったトリックは確認しますし、その動きをinstagramとかで観て反復練習するというのは、もう習慣化していますね。

 

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まだあどけなさが残る7年前の大亮と雄斗。この頃から国内コンテストでは優勝を争っていた。

 

ー そうだね。そして来シーズンはいよいよ彼も待ち受けるSLSという世界トップの舞台に挑戦するわけだけど、今シーズンの予定はどんな感じなの?

 

そうですね。さっきも言ったように今回のSLSで2019年シーズンの年間ツアー参戦は決定したので、まずはそこを狙っていい順位を取りたいです。久しぶりに雄斗と同じ舞台で戦えるので楽しみですし、彼に勝ちたいですね。

あと3月にはTampa PROがあるので、そこでは優勝を狙っていきます。去年のTampa AM優勝でいいイメージが残ってるし、セクションも頭に入ってるので、もう自分の中ではあの優勝したラインを越える滑りを頭の中で描いています。

 

ー うん、楽しみにしています。ところで国内戦にはもう出ないの?

 

2月24日のジャパンオープンには出ますよ。もちろん優勝を狙います。ただその後のAJSAとか国内のプロツアーは、弟の大輝も今年から中学生になってプロ戦に出場するのでバトンタッチですかね。今年はSLSとか海外のコンテストがさらに増えると思うので。でも大輝は新しいトリックもどんどん覚えてるし、どんどん上手くなってるので自分が同じ年齢の頃を考えたら本当に末恐ろしいですよ(笑)。ウカウカしてられないって本気で思ってます。

ただ大輝たちの世代には頑張ってほしいですね。彼らの世代がより上に上がるために、自分がこのインタビューで話した取り組みや考え方が少しでも参考になったら嬉しいですね。そうやって相乗効果で日本のライダーたちが世界を席巻する時代が来たら最高です。スキルだけで言うなら最近のAJSAのプロ戦なんかは下手な国際コンテストよりもレベルが高いから可能性はあると思います。そうして将来は大輝と一緒にSLSに出て同じ場所で戦って、兄弟で表彰台に上がるのが今の夢ですかね。

 

ー その夢、実現するとイイね!  応援してます。インタビューどうもありがとう!!

 

そうですね、頑張ります! こちらこそありがとうございました!!

 

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池田大亮(2000年8月4日生まれ)

ホーム:東京都大田区

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小学校の高学年時に頭角を現してから現在に至るまで、日本コンテストシーンのトップをひた走る若きサムライ。昨年は世界最高峰のアマチュアスケーターの祭典、Tampa AMで日本人初となる優勝を飾り、今年からはいよいよ世界最高峰の舞台での戦いに挑む。

 

  • TEXT BY

    吉田佳央

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