【TAMPA AM2023】レーザー・クロフォードが優勝!佐々木音憧が準優勝、3位に藪下桃平
2023.10.16
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今年で30周年を迎えるフロリダ州にあるスケートパーク・オブ・タンパ。
そこで29回目となるアマチュアスケーター最高峰のコンテストTampa AM(タンパアマ)2023が10月15日(現地時間)に開催され、18歳のレーザー・クロフォードが優勝。
佐々木音憧(16)が準優勝、藪下桃平(15)が3位で見事表彰台入り。
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Instagramよりレーザー・クロフォードのラン
毎年タンパアマで見るたびに身長が大きくなっていく、レーザー・クロフォードはキックフリップからのコンボトリックを中心にフルメイクのランを披露。
2015年から挑戦し続けている、タンパアマ王者の座に今年見事輝いた。
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タンパアマの予選大会、Damn Am(ダムナム)シリーズで最も活躍したスケーターに与えられるDamn Am Of The Year(ダムナム・オブ・ザ・イヤー)を獲得した佐々木音憧は準決勝からスタート。
9月のオリンピック予選ローザンヌ大会で準優勝を飾り、その後もナイジャ・ヒューストンからインスタグラムで直接「Disorder Skateboards(ディスオーダー)」の誘いを受け、いきなりビッグスポンサーが決まるなど、最近絶好調の佐々木は準決勝を9位で兄の来夢と共に2年連続、兄弟で決勝に進む。
決勝1本目のランでいきなりフルメイクのランを見せると、その後はさらなる高難度のランに期待がかかったが2本目では惜しくもミスしてしまう。
3本目も残念ながらフルメイクのランを見せることはできなかったが、見事に準優勝で幕を閉じた。
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今年で3年連続タンパアマファイナリストとなった小野寺吟雲(13)。
3本目のラストランでは、誰もが優勝を確信するランを見せるも、残り5秒の局面でクォーターでのブラント フロントサイドフリップアウトをミスしてしまう。
しかし、それ以外は全トリックが回し技インの圧倒的なランだっただけに、最終結果の4位というのは見ている者にとっては意外すぎる結果となった。
それだけタンパではフルメイクのランが絶対不可欠になるということのようだ。
しかし今大会の小野寺が見せたランは、見ている者の記憶に鮮明に焼きつくようなランだった。
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5位に入賞した浦野建隼(20)は土曜日に開催されたベストトリックコンテストをインワードヒールフリップテールスライド キックフリップフェイキーで制した。
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準決勝ではヒート2 韓国の15歳ジュニ・カン(Juni Kang)がラン2本目でとんでもない技を繰り出す。
ダウンレールでノーリーバックサイド270ボードスライド270アウトをメイクする。
これはそうあの堀米雄斗のシグネチャートリック“ユウトルネード(ノーリーバックサイド270ノーズスライド270アウト)”、のボードスライド版。
韓国のスケートシーンがますます気になる一コマだった。
他にも個人的に気になったのが、準決勝25位だったジャガー・イートンの弟、コストン・イートン(15)が兄の滑りのスタイルにそっくりになっててビックリ。
去年のタンパアマでも見たが、今年はさらにプッシュの形、トリックに入る際の構え、スイッチスタンスのスタイルまで本当にそっくりだった(ちなみにトリックチョイスも)。
【世界的なプロへの入り口】
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「(世界的な)プロスケーターを目指すためにはどうしたらいいか?」
そう聞かれて真っ先に思い浮かぶのがTampa Amではないだろうか。
過去の優勝者には…
ナイジャ・ヒューストン(2005年、この時10歳)フェリペ・グスタヴォ(2007年)ルアン・オリベイラ(2008年/2009年)ジャガー・イートン(2014年)オーレリアン・ジロー(2015年)ダショーン・ジョーダン(2016年)グスタボ・リベイロ(2017年)池田大亮(2018年)根附海龍(2019年)青木勇貴斗(2021年)池田大暉(2022年)
などが名を連ねている。
ちなみに、タンパアマの中継中にも過去のチャンピオン一覧が度々出ていて思ったのだけど、タンパプロのチャンピオンからはエリック・コストンやジェイミー・フォイといったSOTY(Thrasher Magazineから毎年選出されるスケーター・オブ・ザ・イヤー)が出ているが、タンパアマのチャンピオンからはSOTYはまだ一人もいないんだなぁと(もちろんプロとアマの違いはあれど)。
【タンパでの軌跡】
今年のタンパアマは昨年同様に7人の日本人が決勝に進出した。
以下、過去4大会との比較。
2018年の予選出場者は15人、準決勝進出は6人、決勝進出は2人(池田大亮が優勝)。
2019年の予選出場者は14人、準決勝進出は4人、決勝進出は3人(根附海龍が優勝)。
2021年の予選出場者は21人、準決勝進出は10人、決勝進出は5人(青木勇貴斗が優勝)。
2022年の予選出場者は18人、準決勝進出者は12人、決勝進出者は7人(池田大暉が優勝)。
今年の予選進出者は21人、準決勝進出者は12人、決勝進出者は7人
【Tampa AM2023・日本勢の結果】
金曜日に行われたラストチャンスオープンは本橋瞭(23)が大混戦のジャムを制しトップ通過。見事に予選をスキップして準決勝進出の切符を手に入れた。
土曜日の予選は山附明夢(18)が首位通過。
重力を感じさせない独特のスケートスタイルと、いつもと変わらない笑顔のスケートで予選をトップ通過し、予選1位と2位の選手だけがゲットできる決勝への切符を手に入れた。
そして準決勝は小野寺吟雲がトップ通過。
これは決勝も含めて全て日本勢が制しちゃうパターンかと思ったが、タンパアマはそんなに甘くはなかったようだ。
ラストチャンスオープン(予備予選)リザルト
※ラストチャンスオープンの映像
1位・本橋 瞭 3位・松本 浬璃 13位・齋藤 吟平 14位・齋藤 丈太郎 15位・澤田 莉旺(りお) 19位・栗栖 悠 29位・佐藤 遥希 53位・柿谷斗輝 61位・小鈴祥大 66位・石井 太陽 95位・北野 朝戸(せと) 127位・中川 友揮 129位・あいだ ぜんのすけ(151人中)
●3人1組、3分間のジャムセッション。1位は準決勝へ進み、2位から10位は予選へ。
予選リザルト
※予選の映像
1位・山附 明夢(やまづき あいむ) 3位・小野寺 吟雲 4位・藪下 桃平 12位・佐々木 来夢 20位・平田 琉翔 22位・濱村 大征 26位・甲斐 穂澄 27位・松本 浬璃 29位・今村 怜也 33位・渡邊 星那(せな) 34位・安部 来夢 42位・長谷川 絢之介 44位・齋藤 吟平 51位・栗栖 悠 54位・齋藤 丈太郎 59位・澤田 莉旺 83位・伊藤 美優 84位・原田 結衣 96位・高橋 月音(ゆの) 98位・杉本 二湖 99位・宮木 心(ここ) (100人中)
●2人1組、3分間のジャムセッション。1位と2位は決勝へ、3位から30位は準決勝へ。
準決勝リザルト
※準決勝と決勝の映像
1位・小野寺 吟雲 3位・藪下 桃平 4位・浦野 建隼 5位・平田 琉翔 7位・佐々木 来夢 9位・佐々木 音憧 15位・松本 浬璃 17位・濱村 大征 20位・甲斐 穂澄 22位・織田 夢海 29位・本橋 瞭 34位・今村 怜也
●ラストチャンスオープン1位のスケーター、各地で行われたDamn AM2023優勝者(Jiro Platt、Lazer Crawford、浦野建隼、Santino Exenberger)、Damn AM of The Year(佐々木 音憧)、そして予選から勝ち上がった28名が参加。1分間のランを2本行い、ベストランで順位が決まる。
※上位10名が決勝へ進出。
Tampa Am2023決勝リザルト
1位・Lazer Crawford(アメリカ)
2位・佐々木 音憧
3位・藪下 桃平
4位・小野寺 吟雲
5位・浦野 建隼
6位・Tijmen Overbeek(オランダ)
7位・Tyler Kirshenbaum(アメリカ)
8位・平田 琉翔
9位・Carlos Garcia(ブラジル)
10位・佐々木 来夢
11位・山附 明夢
12位・Richard Tury(スロバキア)
●予選1位と2位通過者、準決勝上位10名の計12人。1分間のランを3本行い、ベストランで順位が決定する。
文・小嶋勝美
スケボー放送作家。
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